【SQLServer】列の追加、削除、データ型の変更方法を紹介

2024.10.14

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データベースを運用する際、テーブルの設計は非常に重要な要素です。ビジネスの成長やデータ要件の変化に伴い、テーブルの列を追加したり、不要な列を削除したり、既存のデータ型を変更することが必要になる場合があります。これらの操作は、データベースの構造を柔軟に変更するために頻繁に行われますが、正しい操作を踏まなければ、データの損失やシステム全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

この記事では、SQLServerにおける列の追加、削除、データ型の変更方法について、わかりやすく解説します。

列の追加方法

SQLServerでは、テーブルに新しい列を追加する際、ALTER TABLE 文を使用します。新しい列を累加することで、データベースの柔軟性を高めることができます。

基本的な構文は以下の通りです。

ALTER TABLE テーブル名
ADD 列名 データ型 [NULL | NOT NULL];

上記の構文を使うことで、新しい列を特定のデータ型で追加することができます。また、列のNULL許可/非許可を指定することも可能です。

例えば、Customers というテーブルに EmailAddress という文字列型の列を追加する場合、以下のようにSQLを記述します。

ALTER TABLE Customers
ADD EmailAddress VARCHAR(255) NULL;

この例では、EmailAddress 列が最大255文字の文字列を格納でき、値がNULLであっても許可される設定になっています。

列の削除方法

SQLServerでは、不要になった列をテーブルから削除する場合、ALTER TABLE 文を使用して列を簡単に削除することができます。列の削除は、データベースの整理や効率化を図る際に必要な操作です。ただし、削除した列に含まれていたデータは復元できないため、実行前に慎重に検討する必要があります。

基本構文は以下の通りです。

ALTER TABLE テーブル名
DROP COLUMN 削除する列名;

このコマンドを使用すると、指定した列が完全に削除されます。

例えば、Customers テーブルから FaxNumber 列を削除したい場合、以下のようにSQLを記述します。

ALTER TABLE Customers
DROP COLUMN FaxNumber;

このSQLを実行すると、FaxNumber 列とその中のすべてのデータが削除されます。

データ型の変更方法

SQLServerでは、既存の列のデータ型を変更することができます。データ型の変更は、データの整合性を保ちながら、新たな要件に対応するために重要な作業です。例えば、文字列型の列を数値型に変更したり、データサイズを調整したりするなどが挙げられます。

データ型を変更するには、ALTER TABLE 文を使用し、ALTER COLUMN 句を併用します。基本的な構文は以下の通りです。

ALTER TABLE テーブル名
ALTER COLUMN 列名 新しいデータ型;

例えば、Products テーブルのPrice 列を Float 型から Decimal 型に変更する場合、以下のようにSQLを記述します。

ALTER TABLE Products
ALTER COLUMN Price DECIMAL(10, 2);

このコマンドを実行すると、Price 列のデータ型がFloat から Decimalに変更され、数値が小数点以下２桁まで格納できるようになります。

複数の列に対する操作方法

SQLServerでは、一度の操作で複数の列を追加、削除、データ型の変更を行うことができます。これにより、テーブルの構造を効率的に管理できるため、大規模なデータベースの運用において特に便利です。以下では、複数の列に対する操作の方法について解説します。

複数の列の追加

複数の列を同時に追加するには、ALTER TABLE 文で ADD 句を使用し、追加する列をカンマ区切りで指定します。基本的な構文は以下の通りです。

ALTER TABLE テーブル名
ADD 
    列名1 データ型1 [NULL | NOT NULL],
    列名2 データ型2 [NULL | NOT NULL];

複数の列の削除

複数の列を削除する場合も、削除する列をカンマ区切りで指定します。基本的な構文は以下の通りです。

ALTER TABLE テーブル名
DROP COLUMN 列名1, 列名2;

複数の列のデータ型を変更する

複数の列のデータ型を変更する際もカンマ区切りで指定していきます。基本的な構文は以下の通りです。

ALTER TABLE テーブル名
ALTER COLUMN 列名1 新しいデータ型1,
ALTER COLUMN 列名2 新しいデータ型2;

まとめ

本記事では、SQLServerにおける列の追加、削除、データ型の変更方法について詳しく解説していきました。データベースの設計や運用において、これらの操作は不可欠であり、適切に行うことでデータベースの整合性やパフォーマンスを維持できます。

本記事で紹介した方法を活用して、データベースの構造を適切に管理し、必要に応じて柔軟に対応できるスキルを身に着けていただければ幸いです。

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