Linuxでzipファイルを解凍する方法を解説！【パス付きzip、文字化け対策も解説】

WindowsやmaxOSと比べて、Linuxではコマンドラインを使って解凍することが一般的です。

本記事では、Linuxでzipファイルを解凍する基本的な方法から、パスワード付きzipの扱い方、日本語の文字化け対策まで、幅広く解説します。初心者の方でも理解しやすいように、具体的なコマンド例を交えて説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

基本的な解凍方法

Linuxでzipファイルを解凍する最も基本的な方法は、unzip コマンドを使うことです。以下に、unzip のインストール方法と基本的な使い方を解説します。

ほとんどのLinuxディストリビューションでは、unzip はデフォルトでインストールされていますが、もしインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールすることができます。

Ubuntu / Debian 系

sudo apt install unzip

CentOS / RHEL 系

sudo yum install unzip

現在のディレクトリで解凍

unzip sample.zip

sample.zip の中身がカレントディレクトリに展開されます。

特定のディレクトリに解凍

unzip sample.zip -d /path/to/directory

/path/to/directory にファイルを解凍します。

zipファイルの中身を確認する

unzip -l sample.zip

zipファイルに含まれるファイルリストを表示できます。

unzip コマンドを使えば、簡単にzipファイルを解凍できます。次の章では、さらに応用的なzipファイルの解凍方法を解説していきます。

実用的な応用テクニックを紹介していきます。

パスワードで保護されたzipファイルを解凍する場合は、-P オプションを使用してパスワードを指定します。

unzip -P "yourpassword" sample.zip

注意

パスワードをコマンドラインに直接入力すると、履歴に残るため、セキュリティ上のリスクがあります。安全な方法として、パスワードを入力できるGUIツールの使用を検討してください。

同じファイル名のファイルがすでに存在する場合、unzip はデフォルトで上書きを確認してきます。上書きを防ぐには、-n オプションを使用します。

unzip -n sample.zip

このオプションを指定すると、既存のファイルは変更されず、新しいファイルのみが解凍されます。

Windowsで作成されたzipファイルには、Shift-JISエンコーディングが使われていることがあります。そのままunzip すると、ファイル名が文字化けすることがあります。これを防ぐには、unzip -0 オプションを使用します。

unzip -O cp932 sample.zip

cp932 はWindowsのShift-JISエンコーディングを指します。ファイル名の文字化けが発生する場合は、このオプションを試してください。

本記事では、Linuxでzipファイルを解凍する方法について、基本から応用まで詳しく解説しました。以下に、重要なポイントを振り返ります。

Linuxでは、コマンドラインを使うことで柔軟かつ効率的にzipファイルを解凍できます。用途に応じて適切な方法を選び、作業の効率を向上させましょう。

今後も、Linuxの便利な操作方法について学びながら、快適な環境を構築していきましょう！