【MySQL】複数のデータをまとめてINSERTする方法を解説

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データベースへのデータ挿入は、日常的に行われる基本的な操作の一つです。MySQLでは、単一のレコードだけでなく、複数のレコードをまとめて一度に挿入することが可能です。特に大量のデータを扱う場合、一度にまとめてINSERTすることで、パフォーマンスが向上し、効率的なデータ操作が実現できます。

本記事では、MySQLで複数のレコードをまとめてINSERTする方法について詳しく解説します。基本的な構文から応用例、そしてパフォーマンスの最適化ポイントまで幅広く紹介していきますので、MySQLを使った開発や運用で役立つ情報を得られるでしょう。

複数レコードをまとめてINSERTすることのメリット

複数のレコードを一度にINSERTすることには、いくつかのメリットがあります。

パフォーマンス向上

MySQLでデータを挿入する際、通常はINSERT文を使って1つのレコードを挿入しますが、複数のINSERT文を実行すると、それぞれのクエリごとにオーバーヘッドが発生します。これはデータベースへの接続、クエリ解析、実行などに時間がかかるためです。

一方、複数のレコードを1つのINSERT文でまとめて挿入する場合、これらのオーバーヘッドが一度で済むため、全体的な処理時間が大幅に短縮されます。特に、大量のデータを挿入する際には、この手法を使うことでパフォーマンスが大きく向上します。

トランザクション管理の簡略化

複数のINSERT文を個別に実行すると、トランザクション管理が複雑になることがあります。データの整合性を保つために、各INSERT文に対して個別にトランザクションを開始・終了する必要があります。しかし、複数のレコードをまとめて1回のINSERT文で処理すれば、1つのトランザクション内ですべてのデータが挿入されるため、トランザクション管理がシンプルになります。

これにより、データの一貫性を保ちながら、コードの保守性も向上します。特に、データベースの状態を一貫させる必要がある場面では、まとめてINSERTすることが有効です。

複数INSERTの書き方

MySQLで複数のレコードを一度にINSERTするためには、INSERT INTO 文を使います。この分を使用することで、複数のレコードをまとめてデータベースに挿入することが可能です。以下に、基本的な構文とその使い方を説明します。

構文

複数レコードを挿入する際の基本的な構文は次の通りです。

INSERT INTO テーブル名 (カラム1, カラム2, カラム3)
VALUES 
  (値1, 値2, 値3),
  (値4, 値5, 値6),
  (値7, 値8, 値9);

INSERT INTO の後にテーブル名を指定し、挿入したいカラム名を並べます。その後、VALUES キーワードの後に、挿入するデータをカンマで区切って複数行記述します。この方法で、一度のクエリで複数のレコードを挿入することができます。

注意点として、1つのINSERT文で挿入できるレコード数には、サーバ設定やメモリの制限によって上限があることを覚えておきましょう。大量のデータを挿入する場合には、複数のINSERT文に分けるか、ファイルからデータを取り込む LOAD DATA INFILE などの手法を検討する必要があります。

実際の例

具体的な例として、employees テーブルに複数の社員情報を挿入するケースを見てみましょう。

INSERT INTO employees (first_name, last_name, email)
VALUES 
  ('John', 'Doe', 'john.doe@example.com'),
  ('Jane', 'Smith', 'jane.smith@example.com'),
  ('Mike', 'Johnson', 'mike.johnson@example.com');

このクエリでは、employees テーブルに3つのレコードが一度に挿入されています。

SELECT文と組み合わせた複数INSERT

MySQLでは、INSERTとSELECT文を組み合わせることであるテーブルのデータを別のテーブルにコピーすることが可能です。この方法を使うと、既存のデータを基に新しいテーブルにデータを挿入したり、条件に基づいてデータを移動させたりすることが簡単にできます。

構文

基本構文は以下の通りです。

INSERT INTO テーブル名 (カラム1, カラム2, ...)
SELECT カラム1, カラム2, ...
FROM 既存のテーブル名
WHERE 条件;

INSERT INTO でデータを挿入したいテーブルとカラムを指定し、その後の SELECT 文で挿入するデータを取得します。 SELECT 文の結果がそのまま INSERT INTO で指定したテーブルに挿入される形になります。

SELECT文と組み合わせたINSERT文については、こちらの記事も参考になります。

まとめ

MySQLで複数のレコードをまとめてINSERTする方法について解説してきました。単一のレコードを個別に挿入するのではなく、複数のレコードを一度に挿入することで、データベースへの負荷を軽減し、処理速度を大幅に向上させることができます。

MySQLでのデータ挿入は、日々の業務で頻繁に行われる操作ですが、複数INSERTの活用により、その操作を効率化することができます。今後のデータベース運用で、ぜひこれらの手法を試してみてください。

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