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Webフォームやデータ連携処理などで、「入力チェックのルール」や「データパターンの指定」をデータベースに持たせたいことってありませんか?
たとえば「電話番号はハイフン付きで」「ユーザーIDは英数字だけ」などのルールを、アプリ側ではなくPostgreSQLのテーブルに記録しておきたい場合、そのルールを正規表現(Regular Expression)で表現して保存するのがとても便利です。
この記事では、そんな「正規表現をINSERT文やUPDATE文でデータとして保存する」方法にフォーカスして解説していきます。
パターンをSQL内でどう書けばいいのか、エスケープはどうするのか、注意点はあるのか――そんな疑問に答えながら、実務で使えるコード例を交えて紹介していきます。
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正規表現を含んだ文字列をINSERTするには?
PostgreSQLでは、正規表現自体を「文字列」として扱えるため、INSERT文やUPDATE文で普通に保存できます。つまり、正規表現もただのテキストとして扱えるということですね。
たとえば、こんな感じで「メールアドレスのパターン」を保存できます。
INSERT INTO validation_rules (rule_name, pattern)
VALUES ('メールアドレス', '^[\\w\\.-]+@[\\w\\.-]+\\.[a-zA-Z]{2,}$');
一見すると問題なさそうですが、ここで注意すべきポイントがあります。それが 「バックスラッシュ(\)」のエスケープ」です。
PostgreSQLの文字列はバックスラッシュが「特別扱い」
PostgreSQLの通常の文字列リテラル(シングルクオートで囲むもの)では、バックスラッシュはそのまま書けるとは限りません。正規表現でよく出てくる \d
や \w
のようなパターンを使うときは、バックスラッシュを2回書いてあげる必要があります。
つまり \d
→ '\\d'
になります。
どうしても複雑なパターンになる場合は E’…’ 構文が便利
PostgreSQLでは E'...'
という構文を使うことで、エスケープ文字を有効にした文字列を扱えます。これを使うと、より自然にバックスラッシュを書けるようになります。
INSERT INTO validation_rules (rule_name, pattern)
VALUES ('電話番号', E'^\\d{2,4}-\\d{2,4}-\\d{4}$');
これなら、\d
などの正規表現っぽい見た目を保ちつつ、ちゃんとデータベースに保存できます。
UPDATE文で正規表現文字列をセットする方法
UPDATEも基本的な考え方はINSERTと同じで、正規表現パターンを文字列として扱えばOKです。
たとえば、すでに保存してあるバリデーションルールの正規表現を修正したい場合、以下のようなUPDATE文で更新できます。
UPDATE validation_rules
SET pattern = E'^[0-9]{3}-[0-9]{4}$'
WHERE rule_name = '郵便番号';
このように、E''
構文を使ってバックスラッシュをしっかりエスケープすれば、UPDATEでも問題なく正規表現パターンを保存できます。
条件に応じて正規表現を動的に差し替えたいとき
たとえば、「あるフラグが立っていたら、厳しめの正規表現にする」といった柔軟な処理をしたいケースでは、PL/pgSQLを使って動的にUPDATEすることもできます。
DO $$
DECLARE
new_pattern TEXT;
BEGIN
-- 条件によって異なる正規表現をセット
IF EXISTS (SELECT 1 FROM feature_flags WHERE name = 'strict_email_check') THEN
new_pattern := E'^[A-Za-z0-9._%+-]+@[A-Za-z0-9.-]+\\.[A-Za-z]{2,}$';
ELSE
new_pattern := E'.+@.+';
END IF;
UPDATE validation_rules
SET pattern = new_pattern
WHERE rule_name = 'メールアドレス';
END $$;
このように、動的に正規表現を組み立ててUPDATEすることも可能です。ロジックが複雑な場合は、SQLだけで完結させるよりもこういったPL/pgSQLで分岐を明示した方が保守しやすくなります。
まとめ
今回は、PostgreSQLでINSERTやUPDATE文の中に正規表現を埋め込んで保存する方法について、具体的な構文や注意点を交えながら解説してきました。
正規表現というと「検索で使うもの」というイメージが強いかもしれませんが、実はデータベースに保存する“ルール”としての使い道も非常に強力です。
特に以下のポイントを押さえておけば、実務で困ることはほとんどありません。
正規表現のルールをデータベースで一元管理しておけば、アプリケーション側のロジックをシンプルに保ちながら、柔軟にパターンを差し替えたりバージョン管理をしたりすることもできます。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れればとても心強い武器になります。
ぜひこの記事を参考に、PostgreSQLでの“正規表現の扱い”に自信を持ってみてください!
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