【PostgreSQL】NULL値を別の値に置き換える方法を解説

データベースを使用する際、NULL値は避けて通れない存在です。NULL値は「データが存在しない」ことを示しますが、集計やデータ処理を行う上で、思わぬ結果を引き起こすことがあります。

特に、NULL値が含まれる列を数値計算や文字列操作で扱う場合、エラーが発生したり、正確な結果が得られないケースも少なくありません。そのため、必要に応じてNULL値を別の値に置き換える処理を行うことが重要です。

本記事では、PostgreSQLでNULL値を簡単に別の値に置き換える方法について、具体的な関数や例を交えながら詳しく解説していきます。

NULL値を別の値に置き換える(COALESCE)

PostgreSQLでは、NULL値を別の値に置き換えるために COALESCE 関数を利用します。COALESCE は、NULL値が存在する場合に、あらかじめ指定したデフォルト値を簡単に設定することができます。

COALESCE(対象列, 置き換えたい値)

使用例

たとえば、社員のボーナス額を管理しているデータベースがあるとします。この中で、まだボーナスが設定されていない社員については、デフォルトで「0」を表示したい場合に、次のように COALESCE 関数を使用します。

SELECT 社員名, COALESCE(ボーナス, 0) AS ボーナス
FROM 社員情報;

このクエリを実行すると、ボーナスがNULLである社員のボーナス額が「0」として表示され、データが存在する場合はそのままの値が表示されます。 COALESCE を利用することで、NULL値による不都合を防ぎつつ、データを見やすくすることができます。

まとめ

NULL値の置き換えは、データベース操作において非常に重要なテクニックです。PostgreSQLでは、COALESCE 関数を使用することで、簡単にNULL値を別の値に変換することができます。これにより、データ分析や集計で予期せぬエラーを防ぎ、データの一貫性を確保することが可能です。

データの質とパフォーマンスを両立させながら、NULL値の置き換えを実行しましょう。

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