Gitを使っていると、「間違えてコミットしてしまった！」という経験は誰しもあるのではないでしょうか？
例えば、
commitメッセージを間違えた- 必要なファイルを追加し忘れた
などといった状況はよくあるかと思います。
しかし、Gitには状況に応じたさまざまなcommitの取り消し方法が用意されているため、適切な方法を選べば簡単に修正できます。
本記事では、状況別に適切なcommitの取り消し方法をわかりやすく解説します。
もし誤ってcommitしてしまった場合でも、この記事を読めば安心して対応できるようになるかと思います！
コミットを取り消す方法（状況別）
Gitでは、commitの取り消し方がいくつかあります。状況に応じて適切な方法を選びましょう。
直前のコミットを修正したい（–amed）
状況
commitした直後に、メッセージを変更したいcommitに追加し忘れたファイルを含めたい
解決方法
--amendオプションを使えば、直前のcommitを修正できます。
git commit --amend実行後
- 既存の
commitメッセージを編集 - ステージングされた新しい変更を既存の
commitに追加
注意点
push前なら安全に修正可能push後にamendすると履歴が書き換わるため、git push --forceが必要
直前のコミットを取り消したい（reset –soft）
状況
- まだ
pushしていないが、直前のcommitをやり直したい
解決方法
reset --softを使うと、commitを取り消して変更を保持できます。
git reset --soft HEAD~1HEAD~1 は、ひとつ前のコミット内容を指します。HEAD~3 にすると3つ前のコミット内容が対象になります。
実行後
commitは取り消されるが、変更はステージングエリアに残る
注意点
commitをやり直したいときに便利push後に使うとリモートと履歴がズレるので注意
コミットを完全に取り消したい（reset –hard）
状況
commitだけでなく、変更そのものも取り消したい
解決方法
reset --hardを使うと、commitだけでなく、変更も完全に消去できます。
git reset --hard HEAD~1ポイント
commitと変更がすべて削除される
注意点
- この操作は元に戻せないため、慎重に実行すること！
push済みのcommitを削除すると、リモートとの差異が発生する
コミットを取り消して過去の状態に戻したい（revert）
状況
commitをすでにpushしてしまったが、取り消したい
解決方法
revertを使うと、対象のcommitを打ち消す新しいcommitを作成できます。
git revert <コミットID>ポイント
commitを取り消すが、履歴は残る
注意点
resetと違い、履歴を改変せずに取り消せるため、安全push済みのcommitも問題なく取り消し可能
コミットを取り消して履歴を書き換えたい（rebase）
状況
- 何個か前の
commitをまとめて変更・削除したい - 履歴をきれいに整理したい
解決方法
rebase -i（インタラクティブrebase）を使うと、複数のcommitを編集できます。
git rebase -i HEAD~3ポイント
- 直近3つの
commitを編集 - 不要な
commitを削除、メッセージ変更、複数のcommitをまとめる
注意点
push後に使うと履歴が書き換わるため、git push --forceが必要- チーム開発では慎重に使用すること
まとめ
Gitのcommitを取り消す方法はいくつかありますが、状況に応じて適切なコマンドを選ぶことが重要です。
適切な方法を選ぼう！
resetはローカルの履歴を変更するため、push前なら自由に使えるrevertはcommitを打ち消す新しいcommitを作成するため、安全に履歴を維持できるreset --hardは取り返しがつかないため、本当に必要な場合のみ使う
間違えてcommitしても、Gitを正しく理解していれば安心して対応できます。
状況に応じた最適な方法を選び、効率よくGitを活用しましょう！
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