業務などでLinuxを使って作業をしている方にとって、ファイルのコピー・移動・削除といった操作は欠かせません。仕事で書類を整理したり、写真や動画を管理したりする際にも、これらの基本操作をスムーズに行えると作業効率が大きく向上します。
しかし、初心者の方にとっては、「コピーと移動の違いって何?」「削除したファイルは復元できるの?」といった疑問があるかもしれません。本記事では、Linuxでファイルをコピー・移動・削除するコマンド分かりやすく解説します。
パソコン操作に自信がない方でも、この記事を読めばファイル管理の基本がしっかり身につきますので、ぜひ最後までご覧ください!
ファイルをコピーする方法
ファイルのコピーとは、元のファイルをそのまま残した状態で、同じファイルの複製を作成することを指します。バックアップを取る際や、同じファイルを別のフォルダで利用したい場合に便利です。ここでは、ファイルコピー方法を紹介します。
1. Ctrl + Alt + T
を押してターミナルを開く。
2. 以下のコマンドを入力し、エンターを押します。
cp ~/Documents/sample.txt ~/Backup/
ポイント
~/Documents/sample.txt
をコピー元、~/Backup/
をコピー先に指定。
フォルダごとコピーする場合
cp -r ~/Documents/MyFolder ~/Backup/
※-r
オプションを付けることでフォルダ全体をコピーできる
ファイルを移動する方法
ファイルの移動とは、元のファイルを削除し、新しい場所にそのまま配置する操作です。フォルダ整理やストレージの整理に便利です。コピーと異なり、移動後は元の場所にファイルが残らない点が特徴です。ここでは、ファイルを移動する方法を紹介します。
1. Ctrl + Alt + T
を押してターミナルを開く。
2. 以下のコマンドを入力し、エンターを押します。
mv ~/Documents/sample.txt ~/Backup/
ポイント
~/Documents/sample.txt
を移動元、~/Backup/
を移動先に指定。
フォルダごと移動する場合
mv ~/Documents/MyFolder ~/Backup/
フォルダごと移動する時も、特別なオプションは不要です。
ファイルを削除する方法
不要なファイルを削除することで、ストレージの空き容量を確保し、パソコンの整理がしやすくなります。削除には、「ゴミ箱に移動する方法」と「完全に削除する方法」の2種類があります。
誤ってファイルを削除しないように、特に完全削除を行う場合は注意が必要です。ここでは、ファイルを削除する方法を紹介します。
1. Ctrl + Alt + T
を押してターミナルを開く。
2. 以下のコマンドを入力し、エンターを押します。
rm ~/Documents/sample.txt
フォルダごと削除する場合
rm -r ~/Documents/MyFolder
※ -r
をつけるとフォルダ内のすべてのファイルを削除します。
実行後、確認メッセージが表示されるので、y
を押します。
強制削除(確認メッセージなし)する場合
rm -rf ~/Documents/MyFolder
まとめ
この記事では、Linuxでファイルを コピー・移動・削除 する方法について解説しました。
✅ 本記事のポイント
✔ コピー:元のファイルを保持しつつ、複製を作成する方法(cp
コマンド)
✔ 移動:元のファイルを削除し、新しい場所へ移動させる方法(mv
など)
✔ 削除:不要なファイルを削除する方法(rm
コマンド)
Linuxでのファイルの基本操作は、こちらでも解説しています。ぜひご覧ください!
この記事がお役に立てましたら幸いです!
コメント