Linuxを使い始めたばかりの方に取っては「ファイルを開く」「実行する」「編集する」といった基本的な操作は、最初の大きなハードルになるかもしれません。しかし、これらの操作をマスターすれば、Linuxの環境をより快適に活用できるようになります。
本記事では、CUIでのファイルの各取り扱いに対するコマンドについて、わかりやすく紹介・解説していきます。
初学者の方でもわかりやすい内容にしておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
ファイルを開く方法
Linuxでファイルを開く方法を紹介していきます。
ファイルを開くコマンドは複数あり、ターミナルからファイルを開くことで、操作できます。
テキストファイルの内容を確認する
cat
cat ファイル名
ファイルの中身を一度に表示します。(長いファイルには不向き)
less
less ファイル名
ページ単位でスクロールしながら内容を確認できます。(:q
キーで終了できます)
head
head -n 10 ファイル名
ファイルの最初の10行を表示します。(-n
の後の数値を変更可能)
tail
tail -n 10 ファイル名
ファイルの末尾10行を表示します。(ログファイルの確認などでよく使われます)
特定のアプリケーションで開く(GUI環境向け)
ターミナルからアプリケーションを指定して開くこともできます。
Visual Studio Code で開く
code ファイル名
Visual Studio Code で開きます(インストール済みの場合)
ファイルを実行する方法
Linuxでは、スクリプトやプログラムを実行する際に、適切な手順を踏む必要があります。特に、実行権限の設定が重要になります。ここでは、一般的な方法を紹介します。
スクリプトやプログラムを実行する
実行権限の確認
まず、ファイルに実行権限があるかどうかを確認します。以下のコマンドを実行します。
ls -l ファイル名
出力例
-rw-r--r-- 1 user user 1234 Mar 1 12:00 script.sh
この場合、x
(実行権限)が付与されていないため、そのままでは実行できません。
実行権限を付与する
実行権限を付与するには、以下のコマンドを実行します。
chmod +x ファイル名
再度 ls -l
を確認すると、x
が追加されているはずです。
実行する
実行権限があるファイルは、次のコマンドで実行できます。
./ファイル名
使用例
./script.sh
もし Permission denied
というエラーが出る場合は、実行権限を付与したか確認してください。
特定のプログラムでスクリプトを実行する
ファイルの種類によっては、直接実行するのではなく、適切なプログラムを指定して動かします。
シェルスクリプト(.sh)
bash script.sh
または
sh script.sh
Pythonスクリプト(.py)
python script.py # Python2(古いバージョン)
python3 script.py # Python3(推奨)
Javaプログラム(.classファイル)
java ClassName
これらの方法を活用することで、さまざまなスクリプトやプログラムを実行できるようになります。用途に応じて適切な方法を選びましょう!
ファイルを編集する方法
Linuxでは、ファイルを編集する方法がいくつかあります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
vim
vim ファイル名
基本操作
- 編集モード →
i
を押して編集 - 保存 →
Esc
→:w
→Enter
- 保存して終了 →
Esc
→:wq
→Enter
- 終了(保存せず) →
Esc
→:q!
→Enter
nano
nano ファイル名
基本操作
- テキストを入力・編集
Ctrl + X
→Y
→Enter
で保存して終了
このように、Linuxではさまざまな方法でファイルを編集できます。自分に合った方法を見つけて、効率よく作業しましょう!
まとめ
本記事では、Linuxでのファイルの開き方・実行方法・編集方法について解説しました。Linuxでは、用途や環境に応じてさまざまな方法を選べます。
慣れてきたら、Linuxを使った作業がより効率的になると思います!これからLinuxを使いこなしていきましょう!
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