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PostgreSQLでは、テーブルの主キーとして自動採番されるIDを利用するケースが多くあります。
例えば、ユーザー登録や注文データなどではSERIAL やIDENTITY を使ってIDを自動生成するのが一般的です。
しかし、アプリケーション開発をしていると、下記のような場面でINSERT後に生成されたIDを取得したいことがあります。
- 親テーブルを登録して、そのIDを子テーブルに登録する
- APIで登録結果としてIDを返す
- 登録直後のデータを別処理で利用する
このような場合、PostgreSQLではRETURNING句を使うことで、INSERT時に生成されたIDを簡単に取得できます。
この記事では、PostgreSQLでINSERT時に自動生成されたIDを取得する方法を、SQLの具体例を交えて分かりやすく解説します。
INSERT時にIDを取得する方法(結論)
PostgreSQLでは、INSERT 文にRETURNING句を追加することで、登録した行の値を取得できます。
例えば、次のSQLを見てみましょう。
INSERT INTO users (name)
VALUES ('Taro')
RETURNING id;このSQLを実行すると、データがINSERTされると同時に生成されたidの値が結果として返されます。
実行結果のイメージが次のとおりです。
id
----
1このように、INSERTと同時に登録結果を取得できるため、アプリケーション開発でもよく使われる便利な方法です。
RETURNING句の基本的な使い方
ここからは、RETURNING 句の基本的な使い方を具体的に見ていきましょう。
IDだけを取得する
最もよく使われるのは、自動生成されたIDだけを取得する方法です。
INSERT INTO users (name)
VALUES ('Taro')
RETURNING id;実行結果
id
----
1このように、RETURNING id を指定することで、INSERTされた行のidカラムの値を取得できます。
親テーブルを登録したあとに、そのIDを使って子テーブルを登録する場合などによく利用されます。
複数カラムを取得する
RETURNING 句では、ID以外のカラムも同時に取得することができます。
INSERT INTO users (name)
VALUES ('Taro')
RETURNING id, name;このSQLを実行すると、次のような結果が返されます。
id | name
----+------
1 | Taroこのように、RETURNING 句ではSELECT文と同じ感覚で取得するカラムを指定できます。
INSERTしたデータをそのまま取得する
INSERTした行のすべてのカラムを取得したい場合は、RETURNING * を使用します。
INSERT INTO users (name)
VALUES ('Taro')
RETURNING *;実行結果
id | name
----+------
1 | TaroRETURNING * を使うと、INSERTされた行の内容をそのまま取得することができます。
例えば次のようなケースです。
- 登録結果をそのままAPIレスポンスにする
- 登録内容をログに出力する
- アプリ側で登録結果を確認する
INSERT直後のデータを取得したい場合は、RETURNING * を覚えておくと便利です。
複数行INSERTの場合
RETURNING 句は複数行INSERTの場合でも使用可能です。
例えば次のようなSQLです。
INSERT INTO users (name)
VALUES
('Taro'),
('Jiro')
RETURNING id;実行結果
id
----
1
2このように、複数業をINSERTした場合は、INSERTされた行の分だけ結果が返ります。
そのため、アプリケーション側では複数レコードとして取得する必要がある点に注意しましょう。
アプリケーションからIDを取得する例
ここでは、実際のアプリケーションからRETURNING を利用してIDを取得する例を紹介します。
PHP (PDO)
PHPのPDOを使用する場合は、RETURNING 句を使ったSQLを実行し、結果を取得します。
$sql = "INSERT INTO users(name) VALUES(:name) RETURNING id";
$stmt = $pdo->prepare($sql);
$stmt->execute(['name' => 'Taro']);
$id = $stmt->fetchColumn();fetchColumn() を使うことで、RETURNING で取得したIDを簡単に取得することができます。
Laravel
Laravelでは、insertGetId() を使うことで、INSERTと同時にIDを取得できます。
$id = DB::table('users')->insertGetId([
'name' => 'Taro'
]);このメソッドは内部的にPostgreSQLのRETURNING句を利用してIDを取得しています。
そのため、Laravelを使っている場合は、こちらの方法を使うのが一般的です。
まとめ
PostgreSQLでINSERT時に自動生成されたIDを取得する場合は、RETURNING句を使用します。
ポイントを整理すると次の通りです。
RETURNING idを使うと自動生成されたIDを取得できるRETURNING id, nameのように複数カラムも取得できるRETURNING *を使うとINSERTした行をそのまま取得できる- 複数行INSERTでも利用可能
PostgreSQLでアプリケーション開発を行う場合、INSERT後の処理でIDを使うケースは非常に多いため、RETURNING 句はぜひ覚えておきたい機能のひとつです。
PostgreSQLは、現場でも広く使われている信頼性の高いデータベースです。
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