もう迷わない!PowerShellとコマンドプロンプトの違いと使い分け完全ガイド【初心者OK】

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「コマンドプロンプトとPowerShellって、何が違うの?」

ITエンジニアを目指して勉強を始めたばかりの方や、現場で少しずつ業務を任されるようになった方から、よく聞く質問です。

バッチファイルを動かすのに cmd.exe を使っていたら、ある日いきなり「PowerShellでやってみて」と言われて戸惑った──そんな経験、あるかもしれません。

実はこの2つ、見た目は似ていても、できることも考え方も大きく違うんです。
でも、いざ調べてみても専門用語だらけで、初心者にはなかなか理解しにくい。

そこでこの記事では、コマンドプロンプトとPowerShellの違いを、IT初心者にもわかりやすく解説していきます。

これを読めば、「自分に今必要なのはどっちか」「どうやって使い分けるのか」がしっかりわかるはずです。

この記事を読んでほしい人

  • ITエンジニアを目指して学習中の方
  • 現職でパソコン操作の自動化に関心がある方
  • 手に職をつけて将来的にIT業界への転職を考えている方

実際、こうした基礎的な知識があるだけで、未経験からの転職で大きな武器になります。

「今の仕事にモヤモヤしている」「いつかITに転職したい」と思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

コマンドプロンプトとは?

「コマンドプロンプト(cmd.exe)」は、Windowsに昔から標準搭載されているコマンド実行ツールです。
名前は聞き慣れないかもしれませんが、実はあなたのパソコンにも最初から入っています。

黒い画面に白い文字で、

C:\Users\YourName>

と表示されている、あの“いかにも玄人向け”なウィンドウ。
あれがコマンドプロンプトです。

コマンドプロンプトのルーツ

コマンドプロンプトは、MS-DOSという昔のOSの流れをくんでいます。
そのため、「MS-DOSコマンド」などとも呼ばれ、シンプルなテキスト命令でファイル操作やシステム制御を行うことができます。

主な特徴は以下の通りです。

特徴内容
起動コマンドcmd または .bat ファイル
処理形式テキストベース(オブジェクトは扱わない)
対応拡張子.bat(バッチファイル)
学習難易度低め(単純な命令が多い)

こんな人に向いている

  • バックアップやファイル整理など、単純な定型作業を自動化したい人
  • Windows環境で動く、古いシステムやツールを操作する必要がある人
  • 「とりあえず動かしたい」レベルで十分な用途の人

ただし、コマンドプロンプトには構文の自由度が低いという弱点もあります。
たとえば、複雑な条件分岐やデータの加工などを行いたい場合は、次に紹介する「PowerShell」の方が断然向いています。

それでは次の章では、「PowerShellとは何か?」について見ていきましょう。

PowerShellとは?

PowerShellは、Microsoftがシステム管理者やITエンジニア向けに開発したコマンドラインツールです。
2006年に登場して以降、Windowsの標準ツールとして広まり、現在ではWindowsの多くの内部操作を担う中核的存在となっています。

見た目はコマンドプロンプトとよく似ていますが、その中身はまったくの別物です。

コマンドプロンプトとの違い

一番の違いは、PowerShellが「オブジェクトベース」であることです。

コマンドプロンプトでは、文字列(テキスト)しか扱えませんが、
PowerShellではシステム情報やファイル情報を“オブジェクト”として操作できます。

つまり、「データを加工したり、絞り込んだり」といった柔軟で複雑な処理が得意なんです。

PowerShellの特徴まとめ

項目内容
起動コマンドpowershell(または .ps1 ファイル)
処理形式オブジェクトベース
対応拡張子.ps1(PowerShellスクリプト)
機能条件分岐・ループ・関数などが書ける
用途システム管理、自動化、データ取得、複雑な処理

たとえばこんなことができる

  • OSにインストールされているアプリ一覧を取得
  • 指定フォルダ内のファイル情報を一覧化+CSV保存
  • ユーザーアカウントやプロセス情報の取得
  • Windows Updateの自動化
  • 複数台のPCに対する一括設定

など、現場のIT管理に必要な操作を“全部まとめてスクリプト化”できるのが魅力です。

こんな人に向いている

  • IT業界で今後スクリプトを書いていく予定のある方
  • 現場での業務自動化や運用改善を目指している方
  • 「単なる操作」ではなく、「構築・管理」もしていきたい方

少し学習コストはありますが、そのぶんできることの幅は段違いです。
最近では、AzureやMicrosoft 365といったクラウド系サービスとの連携にもPowerShellが使われています。

次の章では、ここまで紹介したコマンドプロンプトとPowerShellの違いを表で比較しながら、使い分けのコツを解説していきます。

コマンドプロンプトとPowerShellの違いまとめ

ここまで、コマンドプロンプトとPowerShell、それぞれの特徴や得意なことを見てきました。

「どっちを使えばいいの?」
「これから勉強するなら、どっちを覚えたらいい?」

そんな方のために、ここで違いをざっくり比較&使い分けのポイントを整理しておきましょう。

ざっくり比較表

項目コマンドプロンプト(cmd)PowerShell
リリース時期Windows 95以前から2006年〜
処理形式テキストベースオブジェクトベース
拡張子.bat.ps1
学習難易度低め(シンプル)やや高め(柔軟)
自動化の自由度限定的非常に高い
現場での利用古いバッチ処理などモダンな運用自動化、構成管理など

使い分けの目安

  • ちょっとしたファイル整理や古いバッチの修正 → コマンドプロンプト
  • ログ取得・複雑な条件処理・ループ処理・クラウド連携 → PowerShell
  • これからIT業界で活躍したい/インフラエンジニア志望 → PowerShellは避けて通れません

補足:PowerShellはバッチファイルも実行できる

実はPowerShellからコマンドプロンプトのコマンド(dircd など)も実行できます。
そのため「PowerShellを覚えれば、cmdの基本もある程度カバーできる」というのもポイント。

今後の学習や転職活動を見据えるなら、PowerShellをメインに据えつつ、cmdの基本も知っておくのが最もおすすめです。

まとめ

ここまで、コマンドプロンプトとPowerShellの違い、基本的な使い方、そして今後の活用法についてお伝えしてきました。

「なんとなく難しそう」と思っていたコマンド操作も、実は毎日の業務をぐっと効率化できる武器になるんです。

そして、もし今この記事を読んでいるあなたが、

  • 将来はIT系の仕事に就きたい
  • 今よりもっと成長できる環境に行きたい
  • スキルを活かして年収UP・キャリアチェンジをしたい

……そんなふうに少しでも思っているなら、今こそ行動を始めるチャンスです。

私自身、本当に使ってよかった&信頼できる転職サイトだけを厳選して紹介した記事があるので、ぜひご覧ください。

コマンドの知識は、一度覚えれば一生使えます。
そしてそのスキルは、確実にあなたの“市場価値”を高めてくれる武器にもなります。

もし、
「今の環境でこのままでいいのかな?」
「もっと手応えのある仕事がしたいな…」
と思っているなら、ぜひ一度、転職エージェントに相談してみてください。

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