インターネットや共有フォルダ等で、ファイルをダウンロードしている最中に、ファイル名の後ろに「.filepart」という拡張子がつくことがあります。この拡張子を見たことがある人は、「ファイルが壊れているのではないか?」、「正常にダウンロードできなかったのか?」と不安に感じるかもしれません。
しかし、「.filepart」は必ずしもエラーや不具合を意味するわけではなく、特定の状況で発生する一般的な現象です。この記事では、「.filepart」拡張子がつく原因や、どのように対処すべきかを詳しく解説していきます。
「.filepart」拡張子がついてしまう原因
「.filepart」拡張子は、通常ファイルのダウンロードが完了していない場合に表示されます。これは、ファイルを一時的に保存するための方法であり、ファイルの転送がまだ進行中であることを示しています。ダウンロードが完了すると、この拡張子は自動的に削除され、元のファイル形式が適用されます。
「.filepart」拡張子がつく主な要因は下記のとおりです。
ダウンロードが未完了
「.filepart」は、ブラウザやダウンロードマネージャが使用する一時的なファイル拡張子です。例えば、ChromeやEdgeなどの一般的なブラウザでは、容量が大きなファイルをダウンロードする際にファイルの一部が一時的に保存され、そのファイルに「.filepart」拡張子がつけられます。ダウンロードがすべて完了すると、拡張子が自動的に取り除かれ、通常のファイルとして保存されます。
ダウンロードが中断・失敗している
「.filepart」拡張子が残ったままの場合は、ダウンロードが中断されたか、何らかの理由で失敗した可能性があります。これには、インターネットの接続の不安定さや、サーバの応答が途切れた、途中でダウンロード元のソフトが落ちた、などが考えられます。接続が一時的に途絶えた場合ではChromeやEdgeなどの一般的なブラウザであればダウンロードを自動で再開する機能を持っていますが、自動で再開されないような場合であれば、手動でダウンロードを再開させる必要があります。
ファイルの名前変更から、「.filepart」を削除しただけでは×
「.filepart」拡張子が残っているファイルを直接ファイルの名前変更から削除するだけでは、根本的な解決にはなりませんので、お勧めしません。寧ろ、削除したことによってファイルが正常に開けなくなる可能性があります。再度ダウンロードしなおすことが無難な方法といえるでしょう。
その他の可能性
「.filepart」拡張子がつく理由は、ダウンロードの未完了や中断だけではありません。以下のような要因も考えられます。
ダウンロードソフトの影響
特定のダウンロードソフトウェアを使用している場合、そのソフトがファイルを一時的に「.filepart」拡張子で保存している可能性があります。これは、ソフトウェアがファイルを完全に取得する前に、最初の断片を保存するための一時的な処理です。そのソフトウェアの設定や動作を確認し、どのようにファイルを保存しているのか確認してみましょう。
セキュリティ対策ソフトとの関連
セキュリティ対策ソフトの中には、ダウンロード中のファイルをスキャンするために一時ファイルを作成し、そのファイルに「.filepart」拡張子を付けることがあります。この場合、セキュリティ対策ソフトがファイルを検査し、問題がないことが確認されると、元の拡張子に戻されることが一般的です。しかし、スキャンが長引いたり、何らかの理由で中断されたりした場合、ファイル「.filepart」が残ることがあります。
まとめ
「.filepart」拡張子がつくファイルは、主にファイルのダウンロードが未完了であることを示しています。ダウンロードが途中で止まった場合は再開するか、必要に応じてやり直すことが推奨されます。
「.filepart」拡張子は、必ずしもエラーや問題を示すものではありませんが、状況を理解し、適切に対処することで、安心してファイルを管理することができます。
これからもダウンロード作業を行う際は、これらのポイントを念頭に置いておきましょう。
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