セキュリティソフトを二重で入れるとどうなる?その影響と正しい対策

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パソコンやインターネットの利用が日常化した現代において、セキュリティ対策は欠かせません。多くの人がウイルス対策ソフトをインストールして安全性を高めていますが、

「念のため2種類のセキュリティソフトを入れておけば、より安心なのでは?」

と考えたことはないでしょうか?

しかし実は、セキュリティソフトを二重にインストールすることは、かえってパソコンの動作不良やセキュリティリスクの原因になることがあります。本記事では、セキュリティソフトの多重インストールによって起こる問題や、その背景、そして正しいセキュリティ対策の方法についてわかりやすく解説していきます。

セキュリティソフトの基本的な役割

セキュリティソフトは、コンピュータをウイルスやマルウェア、スパイウェアなどの脅威から守るためのツールです。主に以下のような機能があります。

  • リアルタイムスキャン:ファイルが開かれたときに自動的にスキャンし、脅威を検出
  • 定期スキャン:指定した時間に全体をチェック
  • ファイアウォール機能:不正な通信や外部からの侵入を防止
  • ランサムウェアやフィッシング対策:近年増加している脅威にも対応

これらの機能が複数のソフト間で重複すると、思わぬ問題が発生することがあります。

複数インストールすると起こる主な問題

1:動作の競合・フリーズ

複数のセキュリティソフトが同時にリアルタイムでスキャンを行おうとすると、同じファイルに対して同時アクセスが起きてしまい、処理が競合します。これにより、ファイルの読み込みが極端に遅くなったり、ソフトやPCそのものがフリーズする原因になります。

2:パフォーマンスの低下

セキュリティソフトは常駐して動作するため、CPUやメモリを常に使用します。2つ以上のソフトが稼働すると、その分リソースを消費し、ブラウジングやアプリの動作が重くなるなど、日常的な使用にも悪影響を及ぼします。

3:誤検出や相互干渉

一部のセキュリティソフトでは、他のセキュリティソフトのファイルや挙動を「不審」と判断し、マルウェアと誤検出してしまうことがあります。これにより、必要な機能がブロックされたり、アップデートに失敗するリスクが生じます。

4:システムの不安定化

上記の問題が重なると、最悪の場合、OS自体のクラッシュやブルースクリーン(BSOD)の原因になります。特にWindows環境では、カーネルレベルでの干渉が発生しやすく、安定性に大きく影響を与えます。

例外的に共存できるケース

すべての組み合わせがダメというわけではありません。以下のように、用途や設計が異なるソフト同士であれば、ある程度の共存は可能です。

Windows Defenderとの併用

Windows 10以降のDefenderは、他のセキュリティソフトと共存できる設計になっていることも多く、動作の衝突が少ないよう配慮されています。

正しいセキュリティ対策の方法

  • 必要に応じて補助ツールを使う
    → オンデマンド型スキャナやパスワード管理ツールなど、用途を分けて使うのが効果的です。
  • 基本は「1台に1つの常駐型ソフト」
    → 複数の常駐型ソフトは避け、信頼できる1本を選ぶのがベストです。
  • OSやソフトの定期アップデート
    → セキュリティ対策はソフトだけではなく、日々のメンテナンスも重要です。
  • 不審なサイトやファイルに注意
    → セキュリティソフトがあっても、ユーザー自身の判断が第一の防御になります。

おすすめのセキュリティソフト

ここでは、性能・使いやすさ・価格バランスなどを総合的に評価しておすすめできるセキュリティソフトを紹介します。いずれも日本国内で信頼されている実績ある製品です。

ESET インターネットセキュリティ【軽快な動作で人気】

特徴

  • 動作が非常に軽い:古めのPCやノートパソコンでも快適に使える
  • 高い検出率と誤検出の少なさ:ウイルスだけでなくスパイウェアやフィッシングにも対応
  • 多機能すぎないので初心者にも扱いやすい
  • ファイアウォール、ネットバンキング保護、デバイス制御なども搭載

こんな人におすすめ

  • PCのスペックが低めで、重いソフトを避けたい人
  • シンプルで軽快なウイルス対策を求めるユーザー
  • 子どもや年配の家族にも使わせたい場合

ノートン 360 デラックス【多機能でバランス◎】

特徴

  • クラウドバックアップやVPNなどの機能が豊富
  • 最大3台までインストール可能(Windows/Mac/スマホ対応)
  • ID監視・Webカメラ保護なども搭載
  • ノートンは長年世界的に支持されているブランドで信頼性も高い

こんな人におすすめ

  • 複数デバイスを一括で保護したい人
  • オンラインバンキングや買い物を頻繁にする人
  • セキュリティだけでなく、プライバシー対策にもこだわりたい人

カスペルスキー プラス【堅牢な検出力】

特徴

  • ウイルス・マルウェア検出力が非常に高い
  • ネット決済保護・Webカメラ保護なども搭載
  • 「重い」という意見もあるが、近年は最適化されてきている
  • ロシア発のソフトだが、国内でも高評価を得ている

こんな人におすすめ

  • セキュリティ重視で徹底的に保護したい人
  • 金融取引やビジネス利用のPCに入れたい人
  • 技術的なカスタマイズができる人向け

まとめ

セキュリティソフトを「多く入れれば安全」という考え方は誤解です。むしろ複数のソフトが干渉し合い、パソコンの安定性やセキュリティそのものが低下するリスクがあります。

自分の使い方や環境に合った信頼性の高いソフトを1つ選び、それをきちんと運用することが、最も効果的な対策です。

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