【JavaScript】Uncaught TypeErrorの原因と解決方法を解説!

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JavaScriptのコードを書いていると、ある日突然こんなメッセージに出会うことがあります。

Uncaught TypeError: Cannot read properties of undefined

あるいは、

Uncaught TypeError: x is not a function

これは「Uncaught TypeError(アンコート・タイプエラー)」と呼ばれる、JavaScriptにおいて非常に頻繁に発生するエラーの一種です。

「Uncaught」とは「捕まえられなかった」、つまりプログラムの中でエラー処理がされずに、実行時にそのまま表に出てしまったということ。
「TypeError」とは「型に関する誤り」、つまり想定していない値の型で操作をしようとしたときに発生します。

このエラーは、たとえば「存在しないオブジェクトにアクセスしようとした」「関数でないものを呼び出そうとした」など、ちょっとした思い違いが原因になることが多いのです。
初心者の方にとっては、なぜエラーが出たのか分からず悩んでしまうこともあるでしょう。

本記事では、よくある発生原因とその対処法を、具体例を交えて丁寧に解説してまいります。
エラーに振り回されない、安心のコーディングライフを目指して、一緒に学んでいきましょう!

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主な原因と具体例

ここからは実際に「Uncaught TypeError」がどのような状況で発生するのか、代表的なパターンを3つに絞って見ていきます。
それぞれに対して、なぜ起こるのか、どう対処すれば良いのかを、具体的なコード例とともにご説明いたします。

undefined や null にプロパティアクセスしようとした場合

このパターンは、頻繁にみられるものの一つです。

let user;
console.log(user.name); // Uncaught TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'name')

変数 user は宣言されてはいるものの、何も代入されていません。つまり undefined のままです。
その状態で .name にアクセスしようとすると、「そんなプロパティは読めません」と怒られてしまうのです。

解決方法

・値があるかどうかを事前に確認する
Optional chaining (?.) を用いる

console.log(user?.name); // undefined(エラーにはならない)

このように、あたいの存在を確認してから操作することで、TypeErrorを未然に防ぐことができます。

関数ではないものを関数のように呼び出した場合

次のようなコードをご覧ください。

let greet = "こんにちは";
greet(); // Uncaught TypeError: greet is not a function

ここでは、文字列"こんにちは" を関数のように呼び出そうとしています。
当然ながら、文字列は関数ではないので、このような操作は成り立ちません。

解決方法

・呼び出そうとしているものが「関数かどうか」を常に意識する
・型チェックを行う(typeof greet === 'function' など)

if (typeof greet === 'function') {
  greet();
}

意図せぬ代入ミスや上書きを避けるためにも、命令規則や変数の扱いには丁寧さを心がけましょう。

null や undefined にメソッドを適用した場合

最後に、やや応用的な例を挙げましょう。

let list = null;
list.push("item"); // Uncaught TypeError: Cannot read properties of null (reading 'push')

null という「空っぽ」の値に対して、配列用のメソッド .push() を使おうとしています。しかし、null は配列ではありませんので、当然 .push() を持っていないのです。

解決方法

・初期化の徹底(let list = []; など)
・型を意識した値の管理

このような場面では、「自分が今何を操作しているのか」を明確に把握しておくことが肝要です。思い込みを排し、正しい型と向き合うことで、バグの多くは回避できます。

以上のように、「Uncaught TypeError」は一見やっかいに思えるかもしれませんが、
冷静に原因を追えば、どれも論理的に説明できるものばかりです。

まとめ

ここまで、「Uncaught TypeError」が発生する主な原因と、その対処法についてご紹介いたしました。

特にJavaScriptのように動的型付け(型を明示しない)言語では、
値の型が意図せず変化してしまうことも少なくありません。
そのため、エラーに出会った際には「この値は本当に想定通りの型か?」と、
一歩立ち止まって確かめてみることが大切です。

本記事が、あなたの学びの一助となりましたら幸いです。

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     JavaScriptの本質的な設計思想を学びたい方へ。やや硬派な内容ですが、型やオブジェクトの扱い方を深く知ることで、エラーの原因を根本から理解できます。

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