PostgreSQLで複数のSELECT結果をまとめて取得する方法として、UNION ALL
があります。データの統合処理を行う際に便利なSQL構文の一つですが、同じような機能を持つUNION
との違いを理解して使い分けることが重要です。
本記事では、UNION ALL
の基本的な使い方から、UNION
との違い、実用的な使用例、さらにはパフォーマンスの観点からの注意点まで詳しく解説します。PostgreSQLを活用する上で、効率的なデータ統合の方法を学びましょう!
UNION ALLの基本的な使い方
UNION ALL
は、複数のSELECT
クエリの結果を結合し、一つの結果セットとして取得するために使用します。UNION
と異なり、重複するデータを削除せずにそのまま結合するのが特徴です。
SELECT 列1, 列2, ... FROM テーブルA
UNION ALL
SELECT 列1, 列2, ... FROM テーブルB;
- 各
SELECT
文のカラム数とデータ型は一致している必要があります。 UNION ALL
ではデータの重複を排除せず、そのまま結合されます。
簡単な使用例
例えば、下記のようなsales_2023
とsales_2024
という2つのテーブルがあり、それぞれの年間売上データを結合して取得したい場合、以下のように記述します。
sales_2023
id | product_name | sales_amount |
---|---|---|
1 | 商品A | 1000 |
2 | 商品B | 1500 |
3 | 商品C | 2000 |
sales_2024
テーブル
id | product_name | sales_amount |
---|---|---|
1 | 商品A | 1100 |
2 | 商品B | 1400 |
4 | 商品D | 1800 |
SELECT id, product_name, sales_amount FROM sales_2023
UNION ALL
SELECT id, product_name, sales_amount FROM sales_2024;
結合結果 (UNION ALL
の実行結果)
id | product_name | sales_amount |
---|---|---|
1 | 商品A | 1000 |
2 | 商品B | 1500 |
3 | 商品C | 2000 |
1 | 商品A | 1100 |
2 | 商品B | 1400 |
4 | 商品D | 1800 |
このように、重複を排除せず、両テーブルのデータがすべて表示されます。
次に、UNION
を使用した場合との違いを詳しく見ていきましょう!
UNIONとの違い
UNION ALL
とUNION
はどちらも複数のSELECT
結果を結合するためのSQL構文ですが、大きな違いとして「重複するデータの扱い方」があります。
UNIONの特徴
UNION
は重複する行を自動的に削除し、一意のデータのみを出力します。- そのため、データの重複を取り除きたい場合に適しています。
DISTINCT
を適用するため、処理が重くなりがちです。
UNION ALLの特徴
UNION ALL
は重複をそのまま保持した状態でデータを結合します。UNION
のように重複を削除する処理がないため、パフォーマンスが向上します。- 重複の有無を考慮せず、すべてのデータをそのまま取得したい場合に便利です。
UNIONとUNION ALLの比較
使用例: UNION を使用した場合
SELECT id, product_name, sales_amount FROM sales_2023
UNION
SELECT id, product_name, sales_amount FROM sales_2024;
実行結果 (UNION
の場合)
id | product_name | sales_amount |
---|---|---|
1 | 商品A | 1000 |
2 | 商品B | 1500 |
3 | 商品C | 2000 |
1 | 商品A | 1100 |
2 | 商品B | 1400 |
4 | 商品D | 1800 |
この結果は一見UNION ALL
と同じように見えますが、実際に重複する行がある場合、UNION
はそれらを削除します。
使用例: UNION ALL
を使用した場合
SELECT id, product_name, sales_amount FROM sales_2023
UNION ALL
SELECT id, product_name, sales_amount FROM sales_2024;
実行結果 (UNION ALL
の場合)
id | product_name | sales_amount |
---|---|---|
1 | 商品A | 1000 |
2 | 商品B | 1500 |
3 | 商品C | 2000 |
1 | 商品A | 1100 |
2 | 商品B | 1400 |
4 | 商品D | 1800 |
このように、UNION ALL
では重複データをそのまま取得できるため、すべての行を確認したい場合に適しています。
まとめ
この記事では、PostgreSQLのUNION ALL
について解説しました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。
✅ UNION ALL
の特徴
- 複数の
SELECT
結果をそのまま結合できる。 UNION
とは異なり、重複を削除しない。- 余計な処理がないため、パフォーマンスが向上する。
✅ UNION
との違い
UNION
は重複を排除するため、データをユニークにしたい場合に有効。UNION ALL
はすべてのデータを取得でき、データの正確なカウントやログ分析に適している。
✅ 適切な使い分け
- 重複を削除する必要がある場合 →
UNION
- 重複を気にせずデータを統合したい場合 →
UNION ALL
PostgreSQLでのデータ統合の際に、UNION
とUNION ALL
を適切に使い分けることで、効率的なクエリ設計が可能になります。
シナリオに応じて最適な方法を選び、パフォーマンスを最大限に活かしましょう!
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